同じメーカーのものでも、機種が変われば全部違います。
つまり、好みの味にするには、最適なペーパーフィルターを探し、ミルの挽目をきちんと調整する必要があると言う事です。
しかしまず、基本を知っておかなければなりません。
★コーヒーメーカーは苦味が強くなる傾向がある。
コ−ヒ−メ−カ−は、原理的に高温抽出なので、90℃程度の湯を注ぐハンド・ドリップに比べると、基本的に苦味が強くなる傾向がありますから、要素を調整して適した味を探す必要があります。
★3つの要素
1.ドリッパー(漏斗)の穴数
2.ペーパーフィルターの透過性
3.機種による出湯温度の違い
★ドリッパー(漏斗)の穴数
出湯温度が同じなら、ドリッパ−(漏斗)の出口穴の数で苦味は変化し、1つ穴(メリタなど)、2つ穴(多くの機種にみられます)、3つ穴(カリタなど)があり、当然1つ穴は最も苦味が強くなります。
但し、3つ穴でも組み合わせるペーパーフィルターの選択を誤ると、3つ穴の効果がまったく無くなる事があります。
★ペーパーフィルターの透過性
組み合わせるフィルターは非常に重要で、抜けの善し悪しによりかなり味に違いが出ます。
メリタのフィルターは抜けが遅いので一番苦味が強くなり、カリタ、スリフォーは抜けがいいため、メリタより苦味が少なくなります。
抜けの悪いフィルターは、ともすればえぐ味などの雑味が出るので、勧められません。
★機種による出湯温度の違い
こればかりは使ってみなければわからないので、最もやっかいです。
メーカーの考え方が影響しており、外国ブランドは高めですが、国内ブランドにも高めのものがあります。
本質的には好みの問題ですが、当工房は、カリタのET-102以外はお勧めしておりません。
このコーヒーメーカーは、ドリッパー(漏斗)が露出しているため抽出状態が確認できます。
外から何も見えなければ、フィルターの適否など判断のしようもありません。

|